思春期になると多くの方が経験する肌のトラブルの一つに、「ニキビ」があります。ニキビは様々な原因から起こるといわれていますが、多くの方は適切なケアを行う知識を持っていないことで悪化させてしまったり、最悪の場合ニキビ跡が残ってしまうことも少なくありません。
そのため適切なニキビ治療を行うためには、ニキビの種類を適切に判断して正しいケア方法でニキビ治療を行うようにしましょう。
まず思春期のにきびに多いとされるのが、「脂腺性毛包」と呼ばれる症状です。思春期になると脂腺が大きく発達することにより、皮膚を保護する皮脂がたくさん作られるようになります。
性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になることで、発達した脂腺性毛包が多くある顔や胸、背中を中心にニキビができやすくなる傾向にあります。
適切なニキビ治療を行う上で判断すべきなのが、自分のニキビの進行度です。ニキビは第一段階と呼ばれる微小面ぽうや面ぽうと呼ばれる状態は、毛穴に皮脂が詰まっている状態なので洗顔や治療薬で清潔に保てば自然治癒することが大半です。
しかし炎症を起こした第二段階に進行すると、医療機関に相談をして症状にあったニキビ治療をしてもらう必要があります。
ニキビ治療は長期的に取り組む必要がある
思春期にできてしまうニキビは、大人ニキビとは違って一つ治癒しても再度新しいニキビが出来てしまうことも多く、長期的な治療が必要だといわれています。
そのため肌にニキビが出来ても下手に触らずに自分で正しいケアを行えるように、一度皮膚科医に相談をして正しいニキビ治療を指導してもらうことも大切です。
一般的に皮膚科で行われるニキビ治療は、症状にあわせた薬の処方が行われます。
赤いニキビが出来てしまっている状態なら、炎症を抑える薬が処方されるので、清潔を保ちつつこまめに薬を塗り直すなど対策が必要ですし、面ぽうの状態から再発を繰り返すため、一度炎症が収まった部分も長期的にケアをしていく必要があります。
皮膚科の病院や診療所では、医師が患者の肌の状態を見極めて治療やアドバイスを行います。自己流のケアで悪化させてしまう前に、まずかかりつけの皮膚科の先生に相談をしてどう治療していくか、普段のケアの注意点について指導を受けることをおすすめします。
自宅で行うべきスキンケア習慣としては、1日2回洗顔料を使用して洗顔をし肌を清潔に保ちましょう。また洗顔料はしっかり泡立てた状態で摩擦を与えないように優しく洗うことが大切ですし、洗顔料が肌に残らないようにしっかり洗い流して保湿を行うことも重要です。